レーザー超音波(Laser Ultrasonic Visualizing Inspector: LUVI)は、検出された物体の表面に発生する超音波にレーザーを照射して、物体の内部異常や欠陥を検出する可逆検査装置です。レーザーを照射して発生した熱ひずみ超音波は、物質内部の異常部位や欠陥部位に到達した後、再び表面に戻り、欠陥エコーとして観察されます。超音波がどのように映像を送るかを観察することで、異常や欠陥を検出することができます。
LUVIは、従来の超音波検出装置と比較して、非接触型スキャンのため、曲面や段差、狭い部分などの複雑な形状の超音波で欠陥を検出したように見えることが特徴です。•レーザーと電流スキャナの組み合わせにより、高速スキャンが可能となり、広域かつ迅速な可視化が可能となります。煩雑な光学調整が不要で簡単に測定できます。
金属、複合材料、樹脂、セラミック材料などを検査対象とし、ひび割れ、剝離、接着不良、点糊、腐食などの欠陥を検出できます。
主な用途は石油・ガス、発電所配管などの傷検査、部品内部欠陥、接着不良、溶接欠陥、復合材料剝離と亀裂などの検査、波伝播メカニズムの解明、超音波ポッドの性能評価、構造運行状況評価、材料評価などです。
2008年に世界初のLUVIを開発し、新しいLUVIシリーズを発売しました。LUVIは現在、原子力発電所の配管検査、大手鉄鋼メーカーの材料品質検査やタンク検査、次世代電気自動車の燃料電池容器検査、航空機のリーフ検査などにさまざまなユーザーが利用しています。LUVIは日本だけでなく、海外でも多くのユーザーに利用されるようになりました。