中国科学院工程熱物理研究所と中国貯蔵国エネルギー(北京)技術有限公司(以下「中国貯蔵国エネルギー」と略称します)が共同で研究開発した山東肥城国際初の300MW先進圧縮空気エネルギー貯蔵国家モデルプロジェクトのアレイ化蓄熱装置の設置がこのほど完了し、プロジェクト蓄熱サブシステムの試運転・運行段階に入りました。このプロジェクトの建設規模は300MW/1800MWhで、国家エネルギー局が発表した「新型エネルギー貯蔵試験モデルプロジェクト」の公示リスト、山東省重点プロジェクト、山東省エネルギー貯蔵モデルプロジェクトに含まれています。プロジェクトの建設と運営を通じて、大規模な圧縮空気貯蔵発電所の建設と運営の経験を効果的に蓄積し、業界技術の発展を促進し、技術産業化プロセスを加速し、業界政策の改善を指導するなどの面で重要な意義を持ちます。蓄熱技術は圧縮空気エネルギー貯蔵システムの重要な構成要素であり、エネルギー貯蔵システム全体の性能に重要な影響を与えます。工程熱物理所及び中国エネルギー研究チームが開発した300MW先進圧縮空気貯蔵システムアレイ化蓄熱装置は、独自の高効率コンパクト蓄熱換熱技術を採用し、低温差、小圧損、環境変化運転、アレイ化制御などの技術的難題を克服しました。蓄熱装置単体の容積は8000m3に達し、蓄熱アレイの総貯熱量は8.3TJに達します。設計蓄熱効率は99%以上で、高効率、蓄熱密度、経済性、安全安定などの利点があります。