自然

封面故事:帆翔飛行の要:翼の下にある気嚢が、帆翔する鳥類の滑空を助ける

Nature 630, 8017(2024年6月20日)

表紙の写真のアカオノスリ(Buteo jamaicensis)のような猛禽類は、その多くの時間を、帆翔飛行しながら過ごす。今週号ではE Schachnerたちが、こうした鳥類の飛行様式を維持するのに役立っている、翼と呼吸器系の関連性を明らかにしている。彼女たちは、翼を羽ばたかせる主要な筋肉の間に位置していて翼の下の胸部に気嚢を形成する、呼吸器系の延長である胸筋下憩室(SPD)に注目した。研究チームは、SPDは帆翔飛行を行うほとんどの種に存在しているが、他の種には存在しないことを見いだした。帆翔する鳥類は、SPDの気嚢を自在に膨らませることができ、こうした気嚢は、滑空時に翼を広げ続けるために必要なエネルギーを軽減している。

今週の目次とハイライト

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自然 創刊150周年記念特集

Nature ダイジェスト

自然 は次に何をすべきか

2020年4月号

自然が150周年を迎えたのを機に,その価値観と,自然を改善する方法について考えることにした私たちは,読者の意見をどうしても聞きたくて,アンケート調査を実施しました。

イベントレポート

日本の科学の未来
-持続可能な開発目標の達成に向けたビジョン-

1869年創刊の自然は今年150周年を迎える。これを記念するシンポジウムが東京大学安田講堂で開催され,日本の科学のトップランナーである大隅良典氏,柳沢正史氏や,自然編集長の马格达莱纳河队长らが集った。日本の科学の未来を各氏はどう見ているか。自らの研究や体験をもとに語り,意見が交換された。

自然 創刊150周年記念特集

著者インタビュー

柳沢 正史氏

"私"と自然  混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

"私"と自然  "ねむけ"の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め,米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学国際統合睡眠医学科研究機構;iii)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから,本格的に睡眠学の研究を開始。現在iii是を主宰して,“ねむけとは何か”の解明を目指している。

その他の自然 著者インタビュー

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ネイチャー・リサーチが主催するサイエンスカフェです。グローバルな視点から様々な分野のサイエンスについて、カジュアルな雰囲気の中、一緒に語り合います。

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